アーカイブ: 2012年6月20日

甘酒の起源

日本書紀に出てくる「天甜酒 (あまのたむざけ)」

というお酒が、甘酒の起源だと言われています。

 
この天甜酒は、アルコール分が少なく、甘酸っぱくて

どろりとした飲み物だったとされています。

 
また、このお酒は、水に浸した米を口に含むことで、

唾液に含まれる酵素を利用して作られていたようです。

 
農耕民族である日本人にとって、農耕と神々は

深い関わりがあるとされ、農作物からできるお酒は、

神事に不可欠なものだったのでしょう。
 
 

貴族から庶民へ

平安時代では、甘酒は貴族の飲み物として、

真夏に冷やして飲まれていたようです。

 

中国の醸(れい)というお酒が持ち込またことで、

貴族の間でお酒を飲む習慣が浸透し、様々な種類の

お酒が飲まれるようになったとされています。

 

また、室町時代になると、一般でもお酒が売られるようになり、

庶民の間でもお酒が飲まれるようになりました。

 

しかし、当時のお酒は、主に麹の糖化によって作られた

甘いお酒で、今日の日本酒とは異なるものだったそうです。

 

この甘いお酒が進化し、アルコールを含まない、

現在のような甘酒になったと言われています。

 

夏の風物詩から冬の飲み物に

江戸時代になると、様々なものを売る行商が盛んとなり、

甘酒売りが登場するようになりました。

 

当時は、夏の風物詩として、夏バテ防止に甘酒が飲まれており、

「お金持ちは鰻、庶民は甘酒」が夏の定番だったようです。

 

  (関連記事:夏バテ防止に甘酒!?

 

現在でも、俳句では甘酒が夏の季語となっています。 

 

その後、甘酒は体を温めるため、大寒ごろの

寒い冬に飲まれるようになりました。

 

また、冬は酒粕が最も多く出回る季節であるため、

酒粕を使った甘酒が冬によく飲まれるようになった、

という説もあるようです。

 

 

« 過去の記事